在留資格「特定技能」の取得に必要な日本語試験の替え玉受験をあっせんしたとして、大阪府警は9日、私電磁的記録不正作出・同供用容疑などでベトナム国籍の男を再逮捕した。男は交流サイト(SNS)で、ベトナム人10人以上に替え玉を持ちかけていたという。府警は他にも指示役がおり、組織的に仲介を繰り返したとみている。 捜査関係者への取材で分かった。再逮捕されたのは、会社員グエン・バン・タイ容疑者(25)=東京都杉並区。これまでに、「1件紹介するごとに数万円もらえた。金ほしさにやった」と供述している。 捜査関係者によると、容疑者らはフェイスブックのベトナム人交流グループに、「代わりに日本語試験を受けることができる」などと投稿。日本語試験に不合格となったベトナム人らが応じていたという。 再逮捕容疑は昨年11月、20代女に成り済ましたベトナム国籍の女(31)に、大阪市内の会場で、国際交流基金日本語基礎テストを受験させたなどの疑い。この女2人は、私電磁的記録不正作出・同供用罪などで有罪判決を受けている。