発売前の週刊文春記事をSNS投稿か 容疑のインフルエンサー再逮捕

週刊誌の記事を発売前日にX(ツイッター)に投稿したなどとして、警視庁暴力団対策課は9日、住所不定、職業不詳の東優樹容疑者(29)=恐喝容疑などで逮捕=を著作権法違反(公衆送信権の侵害)と威力業務妨害容疑で再逮捕した。東容疑者はX上で「エンターテイナー折原」と名乗って活動していたインフルエンサー。 再逮捕容疑は、週刊文春の発売前日にあたる2024年7月10日午後2時20分ごろ、何らかの手段で入手した芸能人に関する6ページ分の記事の画像をX上に無断で投稿し、出版元である文芸春秋の著作権を侵害。さらに翌11日、東京都千代田区の文芸春秋本社前で拡声器を使って「出てこい」「訳の分かんないこと書いてる記事消しといてくれよ」などと発言し、業務を妨害したとしている。 また警視庁は、本社前で「編集長、出てこないなら記者の情報を少しずつ出しますよ」などと大声で気勢を上げたとして、自称芸能ライター、山本武彦容疑者(52)=練馬区東大泉5=も威力業務妨害容疑で逮捕した。いずれも認否を明らかにしていない。 警視庁によると、東容疑者は文春側から投稿削除を求められた後も、X上で「おれの記事全部消してから連絡してこい」「返信がなかったら明日会社に行く」と投稿していたという。警視庁は記事の入手先など経緯を調べる。 文芸春秋は取材に「厳正な捜査が進むことを願っております」とのコメントを出した。【山本康介】

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