教員による児童生徒へのわいせつ事案などが全国で相次いで発覚したことを受け、文部科学省は10日、都道府県・政令指定都市教育委員会の教育長らを集めた緊急会議をオンラインで開いた。文科省の望月禎・初等中等教育局長は「教育界を揺るがすような大変ゆゆしき事態。教員による性暴力は根絶しないといけない」と述べ、服務規律の徹底を改めて求めた。 望月局長は、教員は「児童生徒の模範となり、一生も左右するような存在」と強調。「教育行政に携わる私たちにとって、今は危機的な状況であるということを共有してほしい」と述べた。 教員によるわいせつ事案は6月から相次ぎ発覚。女子児童の盗撮画像を交流サイト(SNS)のグループチャットで共有したとして、名古屋市立小の教諭らが逮捕された他、埼玉、広島、福岡の各県でも児童にわいせつな行為をしようとしたり、生徒の着替えを盗撮したりしたなどとして逮捕された。