米加州の農場で不法移民摘発、負傷した労働者1人死亡

【AFP=時事】米移民・税関執行局(ICE)によるカリフォルニア州の合法大麻農場への強制捜査で負傷した農場労働者が11日に死亡した。この捜査では、不法移民200人が逮捕された他、摘発に抗議するデモ隊との衝突も発生した。 強制捜査は10日、ロサンゼルスから約90キロ離れたベンチュラ郡の合法大麻農場で行われ、農場労働者1人が重傷を負った。 全米農場労働者組合(UFW)は11日のX(旧ツイッター)への投稿で、この農場労働者は「きのうの強制捜査による負傷が原因で死亡した」と述べた。 この労働者は10日の強制捜査の際、約10メートルの高さから転落したと伝えられている。 国土安全保障省(DHS)は、10日にカーピンテリアとカマリロの大麻農場を捜査し、不法移民200人を逮捕したと発表。「搾取、強制労働、人身売買の恐れがある」子ども10人が救出されたという。 これらの大麻農場を所有するグラスハウス・ブランズは声明で、「雇用慣行に故意に違反したことはなく、未成年者を雇用したことは現在も過去もない」と述べた。 同社は、逮捕された労働者に弁護士を付けていると述べた。 DHSによると、500人以上の「暴徒」が捜査妨害を試みたため、催涙ガスが使用された。米国人4人が警察官への暴行または抵抗の罪で訴追されている。 テレビ映像には、デモ隊の一部が法執行機関の車両に向かって物を投げつけている場面が映っていた。 DHSによると、ICEの車両が損傷した他、デモ隊の一人は法執行機関の職員に向けて発砲した。発砲した容疑者の逮捕には5万ドル(約740万円)の懸賞金がかけられている。 ドナルド・トランプ大統領は、デモ隊によるICEらへの攻撃を非難し、「げすども」は逮捕されるべきだと述べた。 トランプ氏は、「暴徒」がICE車両に石やれんがを投げつけ、「甚大な被害」を引き起こしている映像を見たとXに投稿。 「その他のあらゆる形態の暴行を受けた法執行官は、車両を停止させ、必要なあらゆる手段を用いてこうしたげすどもを逮捕する権限を有する」「私はICEに対し、国民を守るのと同じように自らを守るための全面的な権限を与えている」と述べた。【翻訳編集】 AFPBB News

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