阿部サダヲ主演、松たか子共演の木曜ドラマ『しあわせな結婚』の第1話に、小雪、戸塚純貴、野呂佳代がサプライズゲストとして登場した。 本作は、NHK大河ドラマ『光る君へ』（2024年）以降、初の連続ドラマとなる大石静が脚本を手がける、夫婦の愛を問う“完全オリジナルホームドラマ”であり、令和の“マリッジ・サスペンス”。テレビ朝日の連続ドラマ初主演となる阿部が主演を務め、本作のカギを握るミステリアスな妻役として、大石作品およびテレビ朝日の連続ドラマ初出演の松たか子が出演する。口を揃えて「いちばん共演が多いかも」という阿部と松は、スペシャルドラマ『スイッチ』（2020年／テレビ朝日系）をはじめ、映画や舞台で何度も共演。映画『ジヌよさらば～かむろば村へ～』（2015年）以来、実に10年ぶりに夫婦役を演じる。 テレビにも出演する人気弁護士・原田幸太郎（阿部サダヲ）は、元来のひとり好きから50年間独身主義を貫いてきたが、番組出演中に倒れて緊急入院した病院で、初めてとてつもない孤独感に襲われる。そんなとき、エレベーターで偶然出会ったのが、高校の美術教師・鈴木ネルラ（松たか子）。この運命の出会いで、ネルラの魅力にすっかりハマッた幸太郎は、結婚観を大転換させることに。退院の日、顔を合わせるのは2度目ながら、いきなり「うち行きませんか？」と迎えに来たネルラと、まさかの電撃結婚。ちょっと不思議な妻と、しあわせな結婚生活をスタートさせた。 記念すべき初回放送には、サプライズゲストが続々登場。小雪は、幸太郎が病院に緊急搬送されることになった原因を作った張本人であり元カノの内藤つばさ役、戸塚は大臣の息子であり泥酔して裸で六本木を疾走し逮捕された俳優・磯村正役、野呂は夫の不倫で幸太郎の事務所に慰謝料の相談に来た妻役で出演した。 また、第1話後半で、食事の約束をしていたネルラが店に現れず、電話もつながらないという事態に。心配して探し回る幸太郎が目撃したのは、車の中で、見知らぬ男・黒川竜司（杉野遥亮）と深刻な表情で話しているネルラの姿だった。さらに後日、幸太郎の前にも姿を現した黒川。自身の身分が刑事だと明かした黒川は、幸太郎にネルラが15年前に婚約者の布勢夕人（玉置玲央）を殺害した疑いがあると、衝撃の事実を突きつける。当時は、頭部に不可解な傷があったものの犯人の特定には至らず、布勢が誤って階段から転落死した事故として幕を引いたというが、ネルラが犯人だと確信している黒川の執念はすさまじい。15年の時を経て再捜査が始まると聞き、激しく動揺する幸太郎……。しあわせな新婚生活から一転、幸太郎の運命があらぬ方向へ転がり始める前兆といえる、何とも不穏なラストとなった。