朝鮮総連傘下団体を捜索 北朝鮮へのパソコン不正輸出事件
産経新聞 2012年2月28日(火)11時17分配信
北朝鮮へのノート型パソコンの不正輸出事件で、警視庁公安部は28日午前、事件の関係先として朝鮮総連の傘下団体など数か所を家宅捜索を始めた。公安部は関係書類などを押収して、事件と傘下団体との関係を調べる。
家宅捜索を受けているのは、東京・文京区の「朝鮮出版会館」内にある傘下団体など数か所。公安部によると、これまでの捜査や押収資料などから、事件に関係していた疑いが浮上している。
事件をめぐっては、東京・豊島区にあるパソコン機器販売会社「ポプラテック」社長で朝鮮籍の李(リ)舜奇(スンギ)被告(49)が、平成21年に北朝鮮にノート型パソコン計200台を中国・大連経由で不正輸出したとして、起訴や再逮捕をされている。
李容疑者は朝鮮大学校出身で、朝鮮学校の教師などを経て、ポプラテックを設立。公安部の調べでは、これまでに北朝鮮へパソコン関連機器など計4000台を輸出したとみられている。