シリア、3月の暫定政府とアラウィ派の衝突で1426人死亡=調査委

[ベイルート 22日 ロイター] – シリアで3月に発生した暫定政府の治安部隊と、アサド前大統領が属するイスラム教シーア派の一派「アラウィ派」の衝突について暫定政府の調査委員会は22日、計1426人が殺害されたと発表した。アラウィ派の攻撃を受けた報復として暫定政府の治安部隊がアラウィ派の民間人を大勢殺害したが、委員会は指揮官による報復攻撃の指示はなかったと結論付けた。 同委員会のジュマ・アル・アンジ委員長は、アラウィ派に対する暴力行為に関与した298人の容疑者と、治安部隊に対する最初の攻撃に関与した265人の容疑者のリストを作成したと説明した。 ヤセル・ファルハン報道官は、これらの容疑者名は今のところ公表されておらず、さらなる調査のため裁判所に委任していると言及。民間人に暴力行為を働いた31人と、アサド前政権の「残党」とされる6人が逮捕されたことも明らかにした。 これに対し、アラウィ派の最高評議会は委員会の調査結果を非難し、22日に「不謹慎な芝居」に過ぎないとする声明を出した。 ロイターが6月に実施した調査によると、3月に3日間にわたってシリアの少なくとも40地点でアラウィ派に対する報復殺害、略奪、焼き討ちがあり、計1479人が死亡し、数十人が行方不明になった。

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