ひき逃げの元鹿児島市議会議員を送検 防犯カメラのリレー捜査が奏功 天文館ひき逃げ事件

7月18日、鹿児島市の天文館で女性(75)が車にはねられ死亡したひき逃げ事件で、逮捕された元鹿児島市議会議員の男の身柄が24日、鹿児島地検に送られました。警察は事件の翌日には、逃走車のおおよその車種を特定。複数の防犯カメラの映像をつなぎ合わせて足取りを追う「リレー捜査」が威力を発揮したといいます。 送検されたのは、元鹿児島市議会議員で鹿児島市西千石町の会社員谷川修一容疑者(62)です。 警察によりますと、谷川容疑者は7月18日の午後8時ごろ、鹿児島市千日町の天文館通電停の近くで普通乗用車を運転し、道路の左から車道を歩いて横断してきた鹿児島市郡元の無職福元つるよさん(75)をはね、そのまま逃げた疑いがもたれています。 福元さんは後ろを走行していた普通乗用車と路線バスにもはねられ、死亡しました。谷川容疑者の逮捕から一夜明けた24日、現場には花が手向けられていました。 こちらは現場から約300メートル離れたところに設置された防犯カメラの映像です。 事件があった午後8時過ぎに谷川容疑者が運転していたとみられるグレーの車が交差点を右折する様子が映っています。その約7分後には、救急車両が現場方面に向かう様子も。 警察はこうした防犯カメラの映像をつなぎ合わせて足取りを追う「リレー捜査」や目撃者の話などから事件の翌日19日にはおおよその車種を特定。 同じ特徴の車を1台ずつ調べるなかで左の前の部分が壊れている車を鹿児島市内の駐車場で見つけ、谷川容疑者を特定したということです。 2016年4月までの20年、鹿児島市議会議員を務めていた谷川容疑者。調べに対し「現場を運転したことは間違いないが、事故については身に覚えがない」と容疑を否認しているということです。

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