天候の悪化などで欠航した際に航空会社が乗客に支払う補償金790万円相当をだまし取ったとして、ANA沖縄空港の元社員の男が逮捕されました。 電子計算機使用詐欺の疑いで逮捕されたのは、那覇市具志に住むANA沖縄空港の元社員(30)です。 警察やANAホールディングスによりますと、元社員は2024年9月から2025年4月にかけて、天候の悪化などで欠航した際に航空会社が支払う補償金790万円相当の電子マネーをだまし取った疑いが持たれています。 元社員は業務用の端末を使って乗客の名前や補償の申請番号を不正に入手し、およそ380回に渡って手続きをしていたということです。 3月に乗客から補償が申請できないと全日空に相談があったことから事件が発覚しました。 警察の調べに対し元社員は「生活費や遊ぶために使った」と容疑を認めています。 事件を受けてANAホールディングスは、業務用端末の閲覧制限をかけたり補償を申請した際に、航空券を予約した宛先へ通知が届くようにするなど再発防止に取り組んでいて、「お客様にご迷惑とご心配をおかけしたことを深くお詫び申し上げます」とコメントしています。