法で定められた利率を超える金利で金を貸し付けたとして、沖縄県内に活動拠点を置く大規模なヤミ金グループの指示役とみられる男ら2人が逮捕され、25日に那覇地方検察庁に身柄が送られました。 出資法違反の疑いで逮捕・送検されたのは、住所・職業不詳の名嘉義鷹容疑者(37)です。 警察によりますと、名嘉容疑者は2021年から2023年にかけて、県内の30代から60代の男女4人に対して、法で定められた利率を超える金利で金を貸し付けた疑いが持たれています。 名嘉容疑者は、ヤミ金グループの指示役を務めていたとみられ、全国で600人以上におよそ4億円を貸し付けて、分かっているだけでもおよそ1億2000万円の利息を得ていたとみられています。 このヤミ金グループは、警察庁が摘発強化を指示する「匿名・流動型犯罪グループ」通称「トクリュウ」とされ、これまでに9人が逮捕・起訴されていていずれも那覇地裁で有罪判決が下されています。 警察は名嘉容疑者のほかに、住所・職業不詳の仲西智大容疑者(30)も出資法違反の疑いで逮捕・送検しました。 警察は捜査に支障があるとして2人の認否を明らかにしておらず、他の指示役の行方を追うとともに、グループの全容解明を進めています。