外国人観光客の増加を背景に無許可でタクシー営業をする白タク行為が全国の観光地で問題になっています。 山梨県内でも逮捕者が出るなど富士北麓地域を中心に確認されている白タクの危険性や実態とは… 浅川博仁記者: 「ドライバーに捜査員が事情を聞いています。乗っていた車両のナンバーを見てみますと…白色ですね」 今月9日、撮影スポットとして外国人観光客に人気の『コンビニ富士山』とも呼ばれる店舗の駐車場。 捜査員: 「道路運送法違反。許可とっていないタクシーをやったという罪で現行犯逮捕するから。手かして」 「11時42分」 県内でも逮捕者が出るなど、今 全国の観光地などで問題となっているのが、白タク行為。 白タク行為とは、営業許可を得ていない自家用車の白ナンバーの車が 運賃を受け取り客を乗車させることです。 そもそもタクシーなどは国土交通大臣の許可を得て緑ナンバーが取り付けられていて、白タク行為は道路運送法で禁じられ、違反すると3年以下の拘禁刑や罰金となります。 山梨県警察本部 交通指導課 近藤豊 交通捜査室長: 「インバウンド需要急増を背景に外国人観光客を対象とした白タクの疑いのある車両が県内の富士北麓地域を中心に確認されている」 その富士北麓地域の地元の自治体やタクシードライバーは白タク行為に頭を悩ませています。 富士河口湖町 地域防災課 倉沢准也課長: 「町内にもタクシー業者が既得の会社もありますし、営業の方の支障にもなるのかなと思っている」 運転手歴1年 タクシードライバー: 「道を知らない県外の人が多いのでフラフラと運転するのをよく見かけますね」運転手歴6年 タクシードライバー: 「(白タク疑いの車は)もう2年くらい前だよね。そのくらいから観光スポットに行くといますよ」 県警はその危険性に警鐘をならしています。 近藤豊 交通捜査室長: 「運行に対する安全管理がドライバー任せである。整備不良や長時間運転による過労運転、そして違法駐車などこういったことが懸念される」 「一般的な交通事故リスクが高いと言えます」