【ソウル聯合ニュース】韓国で昨年12月の尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領による「非常戒厳」宣言を捜査する特別検察官チームは1日未明、内乱重要任務従事などの容疑で李祥敏(イ・サンミン)前行政安全部長官を逮捕した。李氏は非常戒厳当時に一部報道機関の電気や水道を止めるよう消防庁に指示したなどとされる。特別検察官は7月28日に李氏の逮捕状を請求。ソウル中央地裁はこの日、「証拠隠滅の恐れがある」として逮捕状を発付した。 尹前政権の閣僚が逮捕されるのは金龍顕(キム・ヨンヒョン)前国防部長官に次いで2人目。李氏と金氏は尹前大統領の最側近だった。 李氏は昨年12月の非常戒厳の宣言直後、消防庁トップに電話し、尹政権に批判的だったハンギョレ新聞や京郷新聞、MBC、JTBCの電気や水道を止めるよう指示するなどしたとされる。 特別検察官は、これらが言論の自由や国民の生命・安全権を侵害する憲法秩序を乱す行為で、李氏が尹氏の内乱犯罪に加担したとしている。 また尹氏の違法な非常戒厳宣言を防がなければならない閣僚の責務を果たさなかったほか、憲法裁判所での尹氏の弾劾審判で虚偽したとしている。