尹氏の拘束令状執行「寝転んだ状態で拒否」 次回は強制連行か

【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領の妻、金建希(キム・ゴンヒ)氏を巡る複数の不正疑惑などを捜査する特別検察官チームは1日、尹氏の拘束令状執行を試みたが、不首尾に終わった。特別検察官側は尹氏が頑なに拒否して執行できなかったが、次回は強制的に連行すると予告した。 特別検察官側はこの日の定例会見で、尹氏の拘束令状の執行について、「対象者が前大統領である点を考慮し、自発的に令状執行に従うよう勧告したが、被疑者は未決囚が着用する衣服も身に付けず床に横になった状態で令状執行を頑なに拒否した」と説明した。 また計4回にわたり令状執行に従うよう要求したが、尹氏が応じなかったとし、「事故などを懸念して物理的な力の行使を自粛し、令状の執行を一時中止した」と明らかにした。 そのうえで「その過程で被疑者に対し次回は物理的な力の行使を含む令状執行を行う予定であることを告知した」と話した。 特別検察官側は、尹氏が普段から公正や常識、法の原則を強調しており、国民は法がすべての人に対して同じように適用されるのか見守っていると指摘。元検事総長で前大統領の尹氏は法執行に協力しなければならないと強調した。 特別検察官チームの検事や捜査官はこの日午前8時半ごろ、尹氏が収監されているソウル拘置所に入ったが約2時間後に撤収した。 尹氏は先月10日、昨年12月の「非常戒厳」宣言を捜査する特別検察官チームに逮捕され、ソウル拘置所に収容されている。特別検察官チームは先月29日と30日、尹氏に出頭を求めたが、尹氏側は健康悪化を理由に拒否。30日に尹氏の拘束令状を請求し、ソウル中央地裁は31日に令状を発付した。令状の期限は今月7日となっている。 一方、特別検察官側はこの日午前、金建希氏の株価操作疑惑に絡み、金氏に近いとされる投資顧問会社の元代表の逮捕状を請求した。

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