「うちの近くには建てないで」障害者施設の建設に“反対” 住民の態度を“軟化”させた代議士の対話

NIMBY(ニンビー)という言葉をご存知だろうか。「Not In My Backyard(私の裏庭にはごめんだ)」の頭文字を取った言葉であり、保育園や介護施設、ゴミ処理場や発電所など、社会的に必要な施設について「自分の住む場所の近くには建ててほしくない」という住民の態度や考え方のことを指す。 そして、障害者施設もまた、日本ではNIMBYの対象になってきた。その背景には、障害者という存在に対する一般市民の「無理解」が存在する。一方で、反対運動をしていた住民と話し合った結果、障害者への理解が深まり「共生」につながったケースもある。 今回は、秘書給与詐取で実刑判決を受け服役した経験を持つ元代議士の山本譲司氏が中高生に向けて執筆した書籍『刑務所しか居場所がない人たち 学校では教えてくれない、障害と犯罪の話』(2018年、大月書店)から、障害者施設の建設が地域住民に反対される傾向や自治体の福祉担当者も受け入れに消極的であるという問題について書かれた内容を、抜粋して紹介する。

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