東京都新宿区のマンション浴室で先月、男性の遺体が見つかった事件で、同区内のレンタルスペースで血痕のついた金属バットが発見され、血痕が男性のものと判明したことが4日、捜査関係者への取材でわかった。遺体の頭部には複数の傷があり、警視庁捜査1課はこのバットが凶器とみて調べている。 男性は、成瀬壮一郎さん=当時(35)。捜査関係者によると、死体遺棄容疑で逮捕、起訴された北誠一被告(30)が7月1日、レンタルスペースにバットや成瀬さんのスマートフォンなどを持ち込んでいたことも判明。レンタルスペースは、共犯とみられる梨本俊弘被告(31)=同罪で起訴=の名義で同日から借りられていた。 北被告と成瀬さんは共同で事業を行っていたとみられ、梨本被告は「北被告に片付けを手伝ってほしいと頼まれ、断れなかった」と供述していた。捜査1課は、北被告が成瀬さんの死亡した経緯についても知っているとみて調べている。