「お金がないので殺すしかなかった」東大阪バラバラ遺体事件 被告の男を窃盗と覚せい剤取締法違反容疑で追送検 警察の捜査終結

国土交通省職員の男性が殺害され、東大阪市の山林などに切断遺体が遺棄された事件で、住居不定・無職の大木滉斗被告(28)が、新たに窃盗と覚醒剤所持の疑いで追送検されました。 起訴状によりますと、大木被告は去年12月27日、大阪市中央区の同じマンションに住んでいた国交省職員の神岡孝充さん(当時52)の首を絞めて殺害し、現金5万円とキャッシュカード1枚を奪ったうえ、遺体を損壊し東大阪市の山林などに遺棄した強盗殺人と死体遺棄の罪に問われています。 警察は大木被告について、殺害のあとの今年1月10日に大阪市生野区のコンビニATMで、神岡さん名義のキャッシュカードを使って現金50万円を引き出したなどの窃盗の疑いで追送検(8月4日づけ)しました。 ■紀南で廃墟に出入り 覚醒剤所持か その後の2月3日、大木被告は、東大阪市の遺棄現場から120キロ離れた和歌山県白浜町の景勝地「三段壁」付近にいたところを警察官に身柄を確保されました。 近くにある廃墟となった保養所に出入りしていたとみられ、中には大木被告のリュックサック1つと覚醒剤入りのポリ袋などが発見されており、警察は覚醒剤約0.6グラムを所持した疑いでも追送検して、捜査を終結しました。 ■金融機関や家族に借金 警察によると、現在、黙秘しているという大木被告ですが、強盗殺人容疑での逮捕時の取り調べで「お金がないので殺すしかなかった」と供述していたということです。 大木被告は複数の金融機関に少なくとも計180万円の借金があり、家族からも金を借りていたということで、警察は金銭的な困窮が理由で殺害に至ったとみています。

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