無抵抗男性への暴行、防犯カメラに記録か 大阪府警の警察官2人逮捕

大阪府警の警察官2人が家宅捜索中に捜査対象の男性に暴行したとして逮捕された事件で、現場の防犯カメラに2人が暴行を加える様子が映っていたことが6日、捜査関係者への取材で判明した。捜索には20人以上の捜査員が参加したとされ、府警は当日の状況を裏付ける重要な物証として映像の解析を進めている。 府警は7月15日夜、職業安定法違反事件の捜査で大阪市西区にあるレンタルオフィスを家宅捜索した。 この際、捜査4課の警部補の時長力(51)と巡査部長の阪口裕介(32)両容疑者は、部屋にいた捜査対象の20代男性の顔を殴るなどしたとして特別公務員暴行陵虐容疑で逮捕された。 捜査関係者によると、室内の防犯カメラ映像の一部に、時長容疑者らが暴行を加える様子が記録されていたという。 男性の弁護士から申告を受けた府警は映像を押収して確認。無抵抗の男性に一方的に暴力を振るっていたとみられ、捜査の範囲を超えた違法な行為があったとして時長容疑者らの逮捕に踏み切った。 時長容疑者は「殴打したという認識はない」と否認し、阪口容疑者は容疑を認めている。 現場に居合わせた他の事件関係者の男性2人も警察官から暴行を受けたと訴えており、府警は他の警察官の関与の有無などを詳しく調べている。【木島諒子、松原隼斗】

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