先月行われた飯能市長選挙で、自身の選挙運動への見返りとして、選挙運動員3人に現金を渡したとして、警察は元飯能市議会議長を逮捕しました。 公職選挙法違反の買収の疑いで逮捕されたのは、元飯能市議会議長で飯能市飯能の無職 野田直人容疑者(68)です。 警察によりますと、野田容疑者は、選挙運動員の50代女性と共謀し、選挙後の先月21日、選挙事務所や個人宅で、選挙運動員3人に対し、選挙運動への報酬として、現金あわせて15万800円を渡した疑いが持たれています。 3人は、選挙期間中、野田容疑者の名前などが掲載された選挙運動用のビラを配り、野田容疑者への投票を依頼するなどしていたということです。 警察は、内偵捜査や本人や関係者への任意の調べなどから、犯行を特定し、12日午前、後援会事務所を家宅捜索しました。 警察の調べに対し、野田容疑者は、「その通りで間違いありません」と容疑を認めています。 野田容疑者は、今回の市長選に出馬しましたが、落選しています。 警察は、今回の選挙で十数人の運動員を特定していて、野田容疑者が、ほかの選挙運動員にも報酬を渡した可能性があるとみて、詳しく調べています。