貨物船でベトナムから東京に乾燥大麻約1トンを密輸したなどとして、関東信越厚生局麻薬取締部などは、ベトナム国籍で自称リフォーム業のファム・ゴック・テゥイ容疑者(51)=茨城県筑西市=ら男女3人を麻薬取締法違反(営利目的輸入など)の疑いで逮捕したと、13日に発表した。これまでの大麻の年間最大押収量を超え、一度で押収された違法薬物としても過去最大という。 発表によると、テゥイ容疑者は氏名不詳者と共謀して6月5日、ベトナム・ダナン港から東京湾に到着した貨物船に大麻約1トン(末端価格約52億円)を隠し、密輸したとされる。 大麻はコンテナ内の段ボール200箱に小分けにされ、栃木県内の資材置き場に運ばれていた。男2人は6月18日、これらの大麻を資材置き場で所持したとされる。3人は逮捕後、いずれも麻薬取締法違反の罪で起訴されている。 東京税関の検査で密輸が発覚したという。麻薬取締部は、3人の背後に密輸グループがあるとみて、入手ルートなどを調べている。(西岡矩毅)