“食い逃げ”の瞬間をカメラが捉えた “不起訴”で店主が検察審査会に申し立て 「どうやって防げばいいのか」《新潟》

こちらは新潟市内の飲食店に設置された防犯カメラの映像。1人で飲食をした男性が会計をせずに店を出ていく様子が映っていました。店は被害届を提出しましたが男性は不起訴に…検察審査会に申し立てを行ったものの「どうやって防げばいいのか」と頭を悩ませています。 ことし5月。新潟市中央区にある飲食店です。 午後5時の開店直後。1人の男性が入店すると慣れた様子でカウンター席に座ります。男性は1週間ほど前にも訪れ、この日が2回目の来店。1人で切り盛りする店主と会話をしたり、スマートフォンをいじったりしています。 〈店主〉 「1回来たお客さんではあるんですよね。事前に1回、下見ではないんでしょうけど来て、話はしてたので」 男性が店に滞在したのは1時間半ほど。ビール2杯に、日本酒を2杯。刺身の盛り合わせやおひたしなど合計5160円の注文をしたといいます。 週末ということもあり多くの客でにぎわう店内。 午後6時半前。スマートフォンを左手に持ち最後に日本酒を一口。再び、スマートフォンに目をやった直後、おもむろに立ち上がり、店主にこう告げたといいます。 「このあと知人が来る」 「お店の場所がわからないようだから迎えに行ってくる」 店をあとにした男性。その後、戻ってくることはありませんでした。 〈店主〉 「待ってみようかなと翌日現れて「昨日はすみませんでした」くらいあったら、いいようにしようと思ったんですけど、翌日も現れず。犯行があったのは土曜日なんだけど、日曜日の営業後に警察に電話して来てもらった」 店主は防犯カメラの映像とともに警察に被害届を提出。 警察によると、男性は店を出た後別の店でも17万円あまりの飲食をしていましたが所持金はわずか6円。無銭飲食の疑いで現行犯逮捕されました。その後、1件目の無銭飲食と合わせて送検。 しかし後日、防犯カメラの映像など証拠品が返され男性は「不起訴」になったと報告されたといいます。 〈店主〉 「僕はこの件で、防犯カメラが役に立たないんだったら、どうやって防げばいいのというのがまずあった。私たちどうすればいいの、何も防げないんですか、防犯カメラ役に立たないってことですか」 被害金額は戻ってきていません。 店主は「不起訴処分」を不服として検察審査会に申し立てを行ったということです。

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