岡山西署は20日夕、中国の警察官などを装い、中国人留学生から現金をだまし取ったとして、詐欺の疑いで中国籍の大阪府吹田市、大学2年の男(21)を逮捕した。 逮捕容疑は何者かと共謀して昨年11~12月に複数回、中国の警察官や検事になりすまして岡山市の大学に通う女子留学生(21)に「事件の容疑者として浮上している」「捜査に協力するなら保証金を払って」などと電話。JR岡山駅で現金を受け取るなどして計518万円をだまし取った疑い。「指示役の人間を本物の検事と信じ、従った」と供述している。 署によると、男は特殊詐欺グループの「受け子」とみられ、中国の大使館職員を装って留学生に会い、中国語で書かれた偽の逮捕状も示していた。今年4月に留学生から被害届を受けて捜査していた。