「19年たってようやく声をあげることができた」3人の我が子を亡くした母 ”飲酒運転撲滅大会”に参加 「この撲滅大会がいつか解散できる日が来ることを願って」

幼いきょうだい3人の命が奪われた海の中道大橋の飲酒運転事故から19年がたちました。 「ようやく声をあげることができた」福岡県北九州市で開かれた飲酒運転撲滅の県民大会に、遺族の母親が初めて登壇しました。 ■飲酒運転事故の遺族・大上かおりさん 「黙祷」 25日午後、北九州市八幡西区で開かれた飲酒運転撲滅県民大会。 この大会に初めて参加したのが、飲酒運転事故の遺族・大上かおりさん(48歳)です。 大上かおりさん 「きょうは8月25日。子供が亡くなってから19年の日を迎えます」 ■飲酒運転の車に追突され海に転落 19年前のきょう福岡市東区の海の中道大橋で大上さんの家族5人が乗る車が飲酒運転の車に追突され海に転落。 長男の紘彬(ひろあき)ちゃん(当時4)次男の倫彬(ともあき)ちゃん(当時3)長女の紗彬(さあや)ちゃん(当時1)の幼いきょうだい3人が亡くなりました。 大上かおりさん 「この8月25日を撲滅大会の日としてくれた思いを大切にしながら、でもこの撲滅大会がいつか解散できる日が来ることを願って一緒に活動して取り組んでいきたいと思います」 ■「代弁者として活動していきたい」 大会終了後、大上さんは県民大会に初めて参加した今の心境について語りました。 大上かおりさん 「19年経ってようやく声を上げることができて、これから私は紘彬、倫彬、紗彬の代弁者として活動していきたいというのが19年間の歩みの中で一番変容したところかなと思います。私が届けるメッセージが心に届いて飲酒運転をやめようと思ってくれる人が一人でも多く生まれることを望んでいるし、少しでも社会に貢献できたらなと思っています」 ■飲酒運転の検挙件数は増加 福岡県内の飲酒運転の検挙件数は、今年1月から7月末までに1706件と去年の同じ時期を822件上回っています。 このうち、およそ半数は自転車の飲酒運転できょう未明にも福岡市中央区で酒を飲んで自転車を運転したとして、自称アルバイトの男が逮捕されています。

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