奈良県は、職場のキャッシュカードや通帳を使って現金およそ65万円を不正に引き出したとして、県の土木事務所の職員の男を、16日付けで懲戒免職としました。
懲戒免職となったのは、吉野町にある県の吉野土木事務所の後藤亮太主事(26)です。
県によりますと、後藤主事は、去年9月から10月にかけて、勤務先の金庫にあったキャッシュカードを盗み、現金合わせておよそ48万円を引き出したほか、通帳や印鑑を使って17万円を不正に引き出したとして、窃盗や詐欺などの罪で逮捕・起訴されました。
県の調べに対し、「ギャンブルなどでおよそ150万円の借金があり、その返済に充てるためやってしまった」などと話しているということで、県は、16日付けで懲戒免職としました。
県人事課の中野泰寿課長は、「県職員の信用を傷つけ、県政への信頼を著しく損なうことになり大変遺憾です。全力をあげて信頼回復に努めるとともに、不祥事の再発防止を徹底します」と述べました。