国立ハンセン病療養所「宮古南静園」で入所者らの通帳と印鑑を盗んだとして、元職員の女が25日、逮捕されました。 窃盗の疑いで逮捕されたのは、宮古島市平良に住む長崎春美容疑者（43）です。 警察によりますと長崎容疑者は、去年9月から今年3月までの間に、80代から90代の入所者の男女3人の通帳2通と印鑑3本を盗んだ疑いがもたれています。被害者の1人が銀行を訪れた際に、身に覚えのない金の引き出しがあったことに気づき、事件が発覚しました。 宮古南静園によりますと長崎容疑者は、金融機関の窓口で各口座から合わせて1900万円を入所者らに無断で引き出し、別口座に移していたということです。 長崎容疑者は警察の調べに対し、「バカなことをしたと後悔している」と容疑を認めているということで、警察は盗んだ通帳から金を引き出した詐欺の疑いでも捜査しています。 また長崎容疑者は、SNSで知り合った人物に指示を受けた、とも供述しているということで、警察では共犯者がいる可能性も視野に調べています。