フィリピンに拠点を置く日系企業の社債購入を無登録で勧めたとして、金融商品取引法違反(無登録営業)容疑で逮捕された金融関連会社の経営者ら男女3人について、警視庁は27日にも詐欺容疑で再逮捕する方針を固めた。捜査関係者への取材でわかった。同庁は、経営者らが2016年以降に「莫大(ばくだい)な資産があるから、万が一倒産しても資産を売却して返済する」などと呼びかけ、約5500人から約460億円を集めたとみている。 ■「多額の利益」社債購入名目でだまし取ったか 金融関連会社は「S(エス) DIVISION(ディビジョン) HOLDINGS(ホールディングス)」(SDH社)で、経営者は須見一容疑者(45)=兵庫県宝塚市。捜査関係者によると、須見容疑者ら3人は共謀して22年11月~23年2月、「フィリピンで展開する事業で多額の利益がありSDH社債の元本償還と利息の支払いには問題ない」などとうそを言い、社債購入名目で男性4人から現金計7300万円をだまし取った疑いがある。