北海道釧路市の60代女性が金沢西署の警察官を名乗る男らに暗号資産の送金を指示され、約5280万円分をだまし取られました。警察は、特殊詐欺事件として、捜査しています。 被害にあったのは釧路市内の60代の女性です。 警察によりますと、7月10日、女性宅の固定電話に、保健局職員を名乗る男から電話があり、「薬品が規定以上に処方されています」「保険証が使えなくなります」「あなたが使っていないなら被害届を出してください」「金沢西署につなぎます」などと言われ、電話口の相手は、金沢西署の警察官を名乗る男に代わりました。 女性は、その後、警察官を名乗る男と連絡先を交換し、男とその上司を名乗る男、金沢検察長を名乗る男の3人から、テレビ通話で「詐欺事件で逮捕した犯人があなたの口座を書い取ったと話している」「マネロンの疑いがあるので、あなたが使用している口座の預貯金を確認する必要がある」などと言われました。 さらに、女性は指示されるまま、6回にわたって預貯金約5280万円を暗号資産に変換し、警察官を名乗る男から指定されたコインアドレスに送金しました。 その後、女性は連絡が途絶えたことを不審に思い、金沢検察庁に連絡したところ、だまされていたことがわかり、25日、警察に被害申告をしたということです。 警察は、警官などを装った人物から、電話などでお金を振り込むよう要求された場合は、詐欺と疑い、警察相談専用電話「#9110」に連絡するよう呼びかけています。