兵庫県警は27日、道交法違反容疑で逮捕状をとった男性に対し任意同行を求めたところ男性が包丁で自分の首付近を切って死亡したと発表しました。 警察によりますと27日午後3時45分ごろ、道路交通法違反事件を捜査していた交通捜査課の捜査員5人が逮捕状を取った大阪府豊中市の集合住宅に住む左官工の男性(55)を任意同行するため男性の自宅を訪れました。 捜査員が自宅での捜索や聴取を終えて、男性とともに署へ向かおうとしたところ、男性は「忘れ物をした」と1人で部屋の中へ戻ったということです。 男性が数分間出てこなかったため、捜査員らが急かすと、男性が突然、部屋の中にあった包丁で自身の首や腹を切ったということです。 捜査員がすぐに消防に通報し、男性は病院に運ばれましたが、約1時間後に死亡が確認された、ということです。 警察によると、男性に対し、任意聴取のため過去に2度接触していて、その際、男性は道交法違反事件について「一切知らない」と話していたということです。 警察は「捜査中のため今回の交通違反事件の詳細については明らかにしない」と説明しています。交通捜査課は、捜査は適正だったとしたうえで、「亡くなられた方には心よりお悔やみ申し上げます。今後、事故防止の徹底には配慮してまいります」とコメントしています。