大津市 いじめ自殺 8月3日分

教室、トイレも再現 実寸模型でいじめ実態解明へ 大津いじめ
産経新聞 2012年8月3日(金)13時47分配信

 大津市で昨年10月、市立中学2年の男子生徒=当時(13)=が自殺した問題で、滋賀県警が、別の場所に教室など男子生徒が通っていた学校の一部を再現した大型模型をつくり、いじめの実態解明を進める方針であることが3日、関係者への取材でわかった。すでに生徒への聴取を始めているが、証言を模型を使って確かめることで、いじめの実態を正確に把握するのがねらいという。

 模型は教室や廊下、男子トイレなど中学校の一部を再現。捜査員が中学校で実際に間取りを計測し、実寸の模型を製作。一部の生徒に、どのようないじめを目撃したのかを模型を使って証言してもらう。

 自殺直後に中学校が実施した全校生徒アンケートでは、学校内での暴力が記されていた。県警は先月11日、男子生徒の同級生3人が昨年9月の体育大会で、男子生徒の両手をはちまきで縛り、口に粘着テープを貼ったとして、暴行容疑で、中学校と大津市教育委員会を家宅捜索した。男子生徒の父親(47)は暴行とともに、窃盗や恐喝など6つの罪で県警に刑事告訴している。

 県警は先月26日から生徒への聴取を開始。全校生徒アンケートで記名回答した卒業生を含む生徒ら約150人を中心に聴取を進めている。当初1日あたりの聴取人数は10人に満たなかったが、今週に入って十数人程度に増えた。今月中に生徒らへの聴取を終え、9月以降に立件の可否を判断するとしている。

——

大津・中2自殺:摂津市、電話やメールでいじめ相談窓口−−きょうから /大阪
毎日新聞 2012年8月3日(金)14時58分配信

 大津市で男子生徒が自殺した問題を受け、いじめ情報を地域から幅広く集めることを決めた摂津市は3日から、市役所内に複数のいじめ相談電話やメールの受付窓口を設ける。
 市によると小中学生の夏休み期間中に幅広く情報を募ろうと電話だけでなく、メール、目安箱も設置。目安箱は、全小中学校や公民館などに置いて、情報収集や無記名の相談も受け付ける。
 市教委の「いじめ相談電話」(平日の午前9時〜午後5時)は06・6383・7830▽「いじめ相談メール」([email protected])▽市役所の窓口「聞いて!ほっとダイヤル」(平日の午前9時半〜午後4時)は06・6383・1474▽「聞いて!ほっとメール」([email protected])。【石戸諭】

8月3日朝刊

——

教委選択に賛同、越市長「合理的な制度」 大津いじめ問題
京都新聞 2012年8月3日(金)22時59分配信

 大津市の男子中学生の自殺問題をめぐる市教育委員会の不十分な対応を契機に、一部の知事が導入を訴えている教委設置の選択制について、越直美市長は3日、定例会見で「合理的な制度」と述べ、選択制の趣旨に賛同を表明した。
 教委は法令に基づき設置され、教育行政について首長から独立した権限を持つ。この制度をめぐり先月下旬、全国知事会議で滋賀県の嘉田由紀子知事らが、自治体が設置を判断できる選択制導入を訴えた。越市長は、市教委の不手際が制度に由来するのかの判断は避けたが、「教委がうまく機能している都市もあるが、していない都市もある。(選択制の主張は)十分根拠がある」と述べた。
 また、自殺問題で教委トップの教育委員長がまったく公の場に出てこない点については、「(トップとしての)説明責任を果たすべきだが、常勤ではなく無理だろう」と指摘し、教委制度そのものに課題があるとの認識をにじませた。

—–

いじめ解明に主眼、家庭環境触れず 大津いじめ問題
京都新聞 2012年8月3日(金)22時59分配信

 大津市で昨年10月、中学2年の男子生徒=当時(13)=が自殺し、いじめとの関連が指摘されている問題で、越直美市長は3日の定例会見で、家庭の事情は生徒の自殺の一因ではないとの考えを示し、今後の訴訟でも主張しない方針を明らかにした。
 澤村憲次市教育長は損害賠償訴訟の第2回口頭弁論後、「いじめが自殺の要因の一つになった可能性が高い」とした上で、事実解明に向け、学校が把握している家庭内での生徒の悩みについても訴訟で明らかにする意向を表明していた。
 近く設置する第三者委員会の調査目的について、越市長は「学校で何があったか明らかにする」と説明。学校内で生徒が家庭内の悩みを担任に相談したとされる点は調査せず、いじめの事実解明に主眼を置くとした。訴訟でも学校が把握しているという家庭の事情には触れない、という。
 越市長は、家庭環境を自殺の一因と考えない理由について「これまで市教委から聞いてきたことが二転三転しているので、信用していない」と述べた。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする