被害が止まらない“ニセ警察官”らによる特殊詐欺事件… 70代女性が350万円の被害に 新潟・長岡市

また“ニセ警察官”による特殊詐欺事件です。 新潟県長岡市に住む70代女性が“大阪府警の警察官”をかたる男らに、およそ350万円を騙し取られる特殊詐欺の被害に遭っていたことが分かりました。 ■「犯人グループの一員と疑われている」 警察によりますと、今年8月22日、女性の携帯電話に『+(プラス)』から始まる番号(国際電話番号)から電話がありました。 女性が出ると、“大阪府警の警察官”をかたる男が「あなたは大阪の商業施設で発生した振り込め詐欺の犯人グループの一員と疑われている」などと話しました。 さらに、“検察庁の職員”をかたる男に電話を代わったというのです。 ■「身の潔白を証明するためには…」 “検察庁職員”だという男は、「あなたの身の潔白を証明するためには、裁判をする必要がある。裁判費用を振り込んで欲しい」などと女性に話したうえ、SNSアプリに誘導したということです。 女性は“検察庁職員”の男とやり取りをする中で、『機密保持契約書』という書面を受け取り、「誰にもこの話をしないように」などと言われた女性は話を信じ、7回にわたって、合計およそ350万円を相手側から指定された口座に振り込み、騙し取られたということです。 その後、金融機関の職員が女性の取引内容を不審に思い、警察に通報したことで被害が発覚。警察は特殊詐欺事件として捜査しています。 ■“ニセ警察官”による特殊詐欺被害を防ぐために… 新潟県内では警察官などをかたり、不安をあおったうえ、金銭を騙し取る特殊詐欺事件が相次いでいます。 今年1月から6月末までの新潟県内の特殊詐欺事件の被害額は4億9611万円で、前の年よりも2億円余り増加。このうち、警察官などをかたったオレオレ詐欺の被害額は4億916万円で、前年から3億5219万円増えています。 警察は被害防止のため、以下の点に注意してほしいとしています。 ・警察や検察がSNSや通信アプリを使って相手とやり取りすることは絶対にありません ・警察や検察が「差押許可状や逮捕状が出ている」などと電話で話すことは絶対にありません ・警察や検察が「誓約書」などをSNSでやり取りすることは絶対にありません ・「新しい口座に資金を移してほしい」などと「お金の話」が出たら詐欺を疑って、警察に相談してください ・警察官を名乗るものから電話で捜査対象になっていると言われた場合は、詐欺を疑い、電話を切って最寄りの警察署に相談してください

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