総額2億円超…宮城県内で「暗号資産」「金のインゴット」などの詐欺被害相次ぐ

今年6月、県内に住む70代の男性が総務省の職員を名乗る人物などからうその電話を受け、金のインゴットや金貨など総額1億円あまりをだまし取られました。また、会社役員の女性はSNSで知り合った人物から投資を勧められ、合計1億2000万円相当の暗号資産をだまし取られました。警察はいずれも詐欺事件として調べを進めています。 このうち、特殊詐欺の被害にあったのは、県内に住む自営業の男性(70代)です。 警察によりますと、今年6月6日、男性のもとに総務省の職員を名乗る人物らから「あなたの携帯電話がサイバー攻撃を受けている」「保険に入る必要がある」などとうその電話がありました。 話を信じた男性はこの人物らに指示された口座に現金あわせて380万円を振り込みました。 その後、警察官を名乗る別の人物から「あなたに電話してきた人物を保険金詐欺で逮捕した。捜査のためにあなたの口座の金の流れや自宅にある財産を教えてほしい」などと、うその連絡を受けました。 男性が自宅にある金のインゴットや金貨について教えると、「特殊なインクで調べる必要がある。すべて指定した住所に送ってほしい」と言われたため、金のインゴット5キログラム、金貨およそ1.3キログラムを郵送したということです。 これらは時価総額1億900万円相当で、警察は特殊詐欺事件として調べを進めています。 また、県内に住む会社役員の女性(60代)はSNSを使った「ロマンス詐欺」の被害に遭いました。 警察によりますと今年6月上旬、女性はSNS上で知り合った人物から投資を勧められ、暗号資産の口座を開設しました。 女性はその人物の指示を受け、今年8月までのおよそ1か月間で複数回にわたり、投資名目であわせて1億2000万円の暗号資産を指定されたアドレスに送金したということです。 その後、不審に思った女性が友人に相談し、被害が発覚しました。警察が詐欺事件として捜査を進めています。

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