北海道江別市に住む30代の男性が、警察官を名乗る男らに計150万円をだまし取られました。 警察は特殊詐欺事件として捜査しています。 9月5日、江別市に住む30代男性の携帯電話に、成田空港警察署の遺失物係や、刑事係の警察官を名乗る男から「あなた名義のキャッシュカードが落ちていた」「そのキャッシュカードが犯罪に利用された」などと電話がありました。 その後、男性は「LINE」のビデオ通話に誘導されると、白いワイシャツを着た警察官を名乗る男から、偽の警察手帳や逮捕状を見せられたということです。 男らは男性に対して、「無実を証明するには、あなたの口座のお金が犯罪の収益ではないことを確認する必要がある」と指示。 男らの話を信じてしまった男性は、江別市内のATMなどから3回に渡って指定された口座に計150万円を振り込んだということです。 その後、男性のもとに金融機関から電話があり、詐欺に気が付いたということです。 警察によりますと、男性の携帯電話にかかってきた電話は、『+1』で始まるアメリカやカナダなどの国際電話の番号だったということです。 警察は、警察官や捜査機関などを名乗り、現金を要求する電話は特殊詐欺だとして、注意を呼び掛けています。