暴力団にみかじめ料、スカウト集団幹部と山口組系幹部を再逮捕 警視庁

風俗店などに女性を斡旋(あっせん)する国内最大規模のスカウトグループ「ナチュラル」をめぐり、暴力団とみかじめ料をやりとりしたなどとして、警視庁は東京都暴力団排除条例違反の疑いで、グループ幹部の佐藤雄己(32)=住所不定、指定暴力団山口組系幹部の忽滑谷(ぬかりや)翔一(39)=東京都渋谷区=の両容疑者を再逮捕した。いずれも黙秘している。 佐藤容疑者の再逮捕容疑は令和5年10月下旬、渋谷区内でのスカウト行為を容認する見返りとして、同区内の飲食店で、忽滑谷容疑者に現金60万円を渡したとしている。 ナチュラルは全国で1500人程度が在籍する組織で、女性を風俗店などに紹介し、売り上げに応じて店側から「スカウトバック」と呼ばれる紹介料などを得ていた。令和4年の1年間の収益は約44億5千万円に上るとされる。 2人は同条例違反の疑いで8月にも逮捕されており、暴対課によると、スカウト集団への同条例の適用は全国で初の事例となったという。

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