英・ハリファクスの公園で人種差別的暴行、NHS看護師が被害。60代男女を逮捕

イギリス・ウェストヨークシャー州ハリファクスのマナーヒース・パークで、散歩中の女性とその家族が、60代とみられるカップルに人種差別的な暴言と暴行を受ける事件が発生した。 被害に遭った女性は英国在住15年、NHS(国民保健サービス)勤務12年の看護師で、事件の様子は動画に記録されSNSで拡散された。 ウェストヨークシャー警察は8月31日、この事件に関連して60代とみられる男女2名を人種差別的加重暴行の容疑で逮捕したと発表。2人は現在も拘留中で、捜査が続けられている。 Daily Mail紙によれば、発端は看護師の女性とその家族が公園を散歩している際、繋がれていない犬を娘が怖がったため、飼い主のカップルにリードをつけるようお願いしたところからだという。警察は「8月28日午後、ハリファクスのマナーヒース・パークで、60代とみられる男女が女性とその家族に対して人種差別的な攻撃をしているとの通報を受けた」と説明。さらに、「通報者自身も介入の際に暴行を受けた」ことを明らかにした。いずれの被害者も重傷ではなかったという。 被害者のものと思われるFacebook投稿には、事件の一部始終を捉えた動画が掲載されている。映像には、カップルの男が「黙れ、くたばれ、ゴムボートで来た場所に帰れ」と叫び、自分たちが飼っている犬に「殺せ」と命じる様子が記録されていた。 また、女は被害者に対して「私は国家登録看護師(SRN)だ。あんたより上かもしれない」と言い放ち、髪を強く引っ張り、携帯を奪おうとする場面も確認できる。 被害者の女性は地面に押し倒され、手にあざが残り、肋骨を痛めて救急外来で診察を受けたという。 彼女はDaily Mailに対し、「普段なら人に注意することはありませんが、娘が怖がっていたので言わざるを得なかった」「とても悲しい出来事。これがまだ現実に起きていることにショックを受けている」と語っている。

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