会津若松多額窃盗、新たに県外の男5人逮捕 福島

福島県会津若松市のパチンコ店から強盗を装った男らが現金約2668万円を盗んだ事件で、会津若松署は17日までに、盗みや建造物侵入などの疑いで東京都豊島区、会社役員男(25)、宮城県名取市、無職男(22)両容疑者ら5人を逮捕した。捜査関係者によると、会社役員男、無職男(22)=宮城県名取市=両容疑者は事件現場にいなかったが、計画などを知っていたとみられる。県警は匿名・流動型犯罪グループ(通称・トクリュウ)による事件とみて、全容解明を進めている。 ほかに逮捕されたのは、盗品等運搬の疑いで埼玉県春日部市、会社員男(20)、組織犯罪処罰法違反と盗品等運搬の疑いで東京都世田谷区、会社員男(39)、東京都足立区、会社員男(33)両容疑者。5人は盗みの準備や現金の運搬、回収を担ったとみられる。これにより、事件の逮捕者は8人となった。 会社役員男、無職男(22)=宮城県名取市=両容疑者の逮捕容疑は、実行役と共謀して8月12日午前1時45分ごろ、会津若松市のパチンコ店「ビックつばめ会津若松店」に侵入し、現金2668万4千円を盗んだ疑い。 会社員男(20)=埼玉県春日部市=の逮捕容疑は同日午前6時45分ごろ~同8時ごろの間、実行役の1人と盗まれた現金を車で運んだ疑い。会社員男(39)=東京都世田谷区=、会社員男(33)=東京都足立区=両容疑者の逮捕容疑は、現金が何らかの犯罪で得られたと知りながら受け取り、同日午前9時10分ごろ~同10時25分ごろの間に搬送した疑い。現金の授受や搬送は、いずれも都内で行われたという。県警は捜査に支障があるとして、5人の認否を明らかにしていない。 県警捜査1課や会津若松署によると、グループは秘匿性の高い通信アプリなどで連絡を取っていたとみられる。県警は5人から押収したスマートフォンの解析を進め、関係性や面識の有無などを調べている。盗まれた現金の行方については明らかにしていないが、一部を強盗役の専門学校生の男=当時(19)、桑折町=と運転手役の飲食店従業員男(22)=宮城県多賀城市=から押収した。先に逮捕した3人の取り調べや防犯カメラの映像などから5人の関与が浮上した。 逮捕は、会社役員男が10日、無職男(22)=宮城県名取市=が11日、会社員男(20)=埼玉県春日部市=、会社員男(39)=東京都世田谷区=、会社員男(33)=東京都足立区=の3容疑者が17日。会津若松署は17日までに、会社役員男、無職男(22)=宮城県名取市=を送検した。 事件を巡っては、強盗役の専門学校生の男が窃盗と建造物侵入の非行内容で福島家裁に送致され、運転手役の男と当時パチンコ店従業員で専門学校生の男を店に招き入れた男(23)=会津美里町=が窃盗と建造物侵入の罪で起訴された。

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