熊本市内で6月、飼い主のいない犬猫の保護団体で活動する女性宅で猫の死骸約150匹が見つかった問題で、熊本県警は18日、この家に住む無職宮田由紀容疑者(51)=熊本市北区弓削6丁目=を動物愛護法違反(虐待)の疑いで逮捕し、発表した。 熊本北合志署などによると、宮田容疑者は2024年2月から25年6月2日までの間、自宅で飼育していた猫に十分なエサを与えず、13匹を衰弱死させた疑い。排泄(はいせつ)物や死骸が放置された不衛生な環境で、12匹を飼育するなどの虐待を行った疑いも持たれている。宮田容疑者は「預かる数が増えるにつれ、飼育費用や手間暇がかかり、だんだん面倒になってきた」と容疑を認めているという。 この問題をめぐっては、「虐待の疑いがある」との通報を受けた熊本市が、6月に宮田容疑者宅に立ち入り検査を実施。白骨化したり、腐敗したりした約150匹の死骸を発見した。さらに12匹が衰弱した状態で見つかり、県内の別の保護団体が保護していた。宮田容疑者が所属していた団体は解散する方針。(座小田英史)