旧統一教会総裁の逮捕状請求 前政権との癒着疑惑=韓国特別検察官

【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領の妻、金建希(キム・ゴンヒ)氏を巡る不正疑惑を捜査する特別検察官チームは18日、政治資金法違反などの容疑で、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)トップの韓鶴子(ハン・ハクジャ)総裁と元総裁秘書室長のチョン・ウォンジュ氏の逮捕状を請求したと発表した。 容疑は政治資金法違反のほか、請託禁止法違反、証拠隠滅教唆、業務上横領の四つという。 韓氏は3回出頭を求められたが、心臓の手術を受けて回復が思わしくないことを理由にすべて応じず、17日に初めて出頭。特別検察官側は取り調べの翌日に身柄確保のため逮捕状の請求に踏み切った。 韓氏が再三にわたる出頭要請に応じず、共犯と目される最大野党「国民の力」の重鎮、権性東(クォン・ソンドン)国会議員が逮捕された後に出頭したことで、捜査に協力する意思がないと判断したようだ。 韓氏の逮捕状が請求されたのは、2012年9月に総裁に就任してから初めて。 韓氏は教団の元幹部と共謀し、2022年1月に尹前大統領の側近の1人である権性東氏に政治資金1億ウォン(約1060万円)を渡し、尹政権による教団への支援を求めた疑いが持たれている。同年4~7月には高級ブランドバッグなどを呪術師のチョン・ソンベ氏を通じて金建希氏に贈り、教団の事業で便宜を図るよう要請した疑いもある。権氏は政治資金法違反の容疑で16日に逮捕された。 韓氏と教団側は元幹部による個人的な逸脱行為であり、教団の介入はなかったと主張している。

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