出頭拒否3回…旧統一教会の韓鶴子総裁の逮捕状を請求 韓国検察、協力意思薄いと判断か

【ソウル=桜井紀雄】韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領の妻、金建希(キム・ゴンヒ)氏を巡る不正疑惑を捜査する特別検察官チームは18日、尹前政権側に便宜を図ってもらう目的で金品を提供したとして、政治資金法違反などの疑いで、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)トップの韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁と元総裁秘書室長の逮捕状を請求した。 韓氏の逮捕状請求は2012年に総裁に就任してから初めて。裁判所が22日に逮捕状を発付するかどうかの審査を行う見通しだ。 韓氏は17日に特別検察官の事務所に出頭し、取り調べを受けた。ただ、全面的に容疑を否認している上、心臓の手術を受けたことを理由に3回にわたって出頭要請を拒んできた経緯から、特別検察官は、韓氏が捜査に協力する意思は薄いと判断したもようだ。 韓氏は、教団の元幹部と共謀し、22年1月に尹氏の最側近で当時の保守系与党「国民の力」重鎮の権性東(クォン・ソンドン)国会議員に政治資金1億ウォン(約1060万円)を不正に供与。同年4~7月には、高級ブランド品を呪術師を通じて金氏に贈り、教団の事業で便宜を図るよう求めた疑いが持たれている。権氏は16日に逮捕された。

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