和歌山県新宮署は19日、串本町串本にある「なぎさ信用漁業協同組合連合会串本営業店」の金庫に保管していた現金1億600万円を横領したとして、店長の新田博志容疑者(44)=串本町有田=を業務上横領の疑いで逮捕した、と発表した。 署によると、新田容疑者は12日午後3時26分から16日午前8時半の間に、串本営業店にある金庫から現金を横領した疑い。 新田容疑者は金庫の鍵を管理していた。店長代理の従業員が16日朝に金庫を確認したところ、現金がなくなっていることから通報した。 金庫には新田容疑者の名前で「こんな形でみなさまを裏切ることになり、本当にごめんなさい」という置き手紙が置かれていたことから、新宮署が逮捕状を取り、17日付で全国に指名手配していた。19日午前1時半、警視庁新宿署に出頭してきたところを逮捕した。 新田容疑者は容疑を認めており「個人的な借金返済でほとんど使ってしまった」と話しているという。