アーノルド・シュワルツェネッガーがチャーリー・カークさん射殺事件に悲しみ「原因は…」

米俳優で元カリフォルニア州知事のアーノルド・シュワルツェネッガー(78)が15日、米ロサンゼルスにある南カリフォルニア大学で国際民主主義デーを記念する講演に登壇し、トランプ米大統領に近い保守系活動家チャーリー・カークさんが射殺された事件について言及し、「意見が異なるという理由で人の命が奪われたことに非常に憤慨している」と述べて深い悲しみを表明した。 カークさんは10日にユタ州の大学で開催されたイベントで演説中に銃撃されて死亡し、タイラー・ロビンソン容疑者が翌日逮捕され、殺人罪などで起訴された。トランプ米大統領は事件直後から「容疑者は左派だ」と主張し、SNS上では政治的な対立をあおるような投稿が相次ぎ、分断がさらに深まることが懸念されている。 そんな中、シュワルツェネッガーは、カークさんの死は「ソーシャルメディア企業や主要メディア、そして民主党と共和党双方の政治家によって引き起こされた分断が原因だ」とコメント。「私たちは、さまざまな方向から攻撃を受けており、崖っぷちに近づかないよう細心の注意を払わなければならない。なぜなら、その崖から落ちれば民主主義は終わりだからだ」と話し、異なる政治的信条を持つ学生たちに向けて団結し、対話を始めるよう呼びかけた。 「民衆の力」がいかに変化をもたらせるのか世界に示そうと訴え、全米の大学にとって模範となるよう「いかに結束し、相手を敵視せず、火に油を注ぐことや互いに宣戦を避けられるのか示すのです」と力強いメッセージを送った。 2003年から11年まで知事を務めた共和党員であるシュワルツェネッガーの発言には、「問題と解決策を的確に捉えている」「良く言った。もっと議論し、怒りを抑えよう」など、称賛の声が上がっている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)

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