兵庫県尼崎市内の路上で20代男性を無理やり車に乗せて監禁したなどとして、兵庫県警捜査1課などが、逮捕監禁容疑などで、暴力団関係者の男ら10人を逮捕していたことが24日、捜査関係者への取材で分かった。男性は既に死亡しているとみられるが、遺体は見つかっていない。県警は男性を殺害したとする殺人容疑で、10人のうち数人を同日中にも再逮捕する方針。 捜査関係者によると、逮捕監禁容疑などで逮捕されたのは大阪市内を拠点とする指定暴力団の関係者ら。男らは共謀し、6月11日夜、尼崎市内の路上で男性を無理やり車に押し込んで連れ去り、監禁するなどした疑いがもたれている。 現場で危険を感じた男性は路上を走って逃げたものの、男らに追いつかれ、激しい暴行を受けた後、車に押し込まれたとみられる。 男性の叫び声を聞いた近隣住民が110番。警察官が現場へ到着したときには、既に車は走り去っており、男性はそのまま行方が分からなくなっていた。その後の県警の捜査で、男性が連れ去られた後に殺害された疑いが浮上したという。 県警は両者の間で、何らかのトラブルがあったとみて捜査している。