ミャンマーを舞台にした国際的な詐欺をめぐり、現地から特殊詐欺の「かけ子」をしたなどとして詐欺容疑で逮捕されたいずれも住居不詳、無職の石川翔紀(32)、谷地智成(22)の両容疑者=詐欺罪で起訴=が、別の詐欺事件にも関与していたとして、愛知県警は19日にも同容疑で2人を再逮捕する方針を固めた。捜査関係者への取材でわかった。 捜査関係者によると、2人の再逮捕容疑は1月、男性に対して警察官などをかたり、ミャンマーからうその電話をかけ、現金160万円を詐取したというもの。 2人は、2月に保護されて帰国した愛知県の少年(16)がいたのと同じミャンマー東部の詐欺拠点から、かけ子をしていたとみられ、3月にタイ当局に拘束された。 県警は4月、2人を日本に移送し、別の男性から現金990万円を詐取した疑いで逮捕していた。2人は報酬目当てで「闇バイト」に応募し、指示役が用意した航空券で昨年12月にタイ経由でミャンマーに渡航したとみられる。(高橋俊成)