米加州サリナス(KION) 米カリフォルニア州モントレー郡の当局はこのほど、45口径の実弾入り拳銃、ARピストルカービン銃、そして日本製の十一年式軽機関銃を含む3丁の銃器を所持していたとして、男1人を逮捕した。 同郡保安官代理は21日の夜8時30分前後、カストロビル地区をパトロールしていた際、道路の真ん中を逆走する車両を発見した。 車両を停止させたところ、保安官代理と別の保安官代理、警察犬は規制薬物の存在を察知。運転していた女と同乗者の男に対し、車両を捜索する必要があると告げた。 保安官事務所によると、「車両を捜索した結果、規制薬物と麻薬関連器具が見つかった」。また「捜索中、保安官代理は装填(そうてん)済みの1911A1ピストルを発見した」。この銃は、男が座っていた場所から手の届く範囲、そして接触時に保安官代理らが立っていた場所から数センチの位置で見つかったという。 さらに捜索を行った結果、装填済みのARピストルカービン銃と日本製の十一年式軽機関銃も発見した。このうち2丁にはシリアル番号が付いていなかったという。 当局は捜査を続け、パシフィックグローブ在住のブライアン・リチャード・ナブという42歳の重罪犯の男が、軽機関銃を売却しようとしていたことを突き止めた。 ティナ・ニエト保安官は軽機関銃について「これは第2次世界大戦中に作られた種類の機関銃で、毎分500発以上の弾丸を発射可能な戦争兵器、大量破壊兵器だ」と述べた。 ナブ容疑者は銃器所持、機関銃所持、武装したままの規制薬物所持、シリアル番号のない銃器所持などの容疑でモントレー郡刑務所に収容されたと保安官事務所は発表した。 当局によると、ナブ容疑者の保釈金は5万ドル(約740万円)に設定された。車両を運転していた女は規制薬物所持の疑いで出頭を命じられたが、釈放された。