京都府警は24日、高級腕時計や現金をだまし取ったなどとして京都市に住む41歳の会社役員を検察に送致し、一連の捜査を終えたと発表しました。 送検されたのは、スーツの製造販売などを手がける会社「OXFORDcorporation」の代表取締役・小松直哉被告(41)です。 府警によりますと、小松被告はおととし2月から今年1月までに、男女7人と2つの法人から、高級腕時計やカバン、現金をだまし取った疑いが持たれていて、一部の事件ですでに起訴されています。 被害総額は4億2902万1000円にのぼるということです。 府警は、京都市内の男性に「転売して利益を分け合う」などとうそを言い、2億2000万円相当の腕時計をだまし取ったとして、今年6月に小松被告を逮捕し、余罪の捜査を続けていました。 得た金は小松被告の会社の債務返済などに使われていて、府警は、自転車操業になっていたとみています。 小松被告は府警の調べに対し、「詐欺ではない」と容疑を否認していますが、初公判では起訴内容を認める供述をしているということです。