先月、むつ市の住宅で高齢の男性が脇腹などを刺され殺害された事件です。 警察はきょう被害者の弟を殺人の疑いで逮捕しました。 ★青森放送 太田修平 記者 「男が病院から出てきました。これから殺人事件について詳しく事情を聞くとみられます」 ★青森放送 一戸亮太 記者 「弟を乗せたとみられる車が、むつ警察署に入ります」 殺人の疑いで逮捕されたのは、むつ市川内町宿野部の坂井守容疑者70歳です。 この事件は先月14日、むつ市川内町宿野部で坂井勇さん75歳が、弟の守容疑者の自宅の一階の居間で腹から血を流して亡くなっているのが見つかりました。 司法解剖の結果、死因は右の脇腹近くを鋭利な刃物のようなもので刺されたことによる呼吸困難と出血性ショックと判明し、警察が殺人事件として捜査していました。 捜査関係者によりますと、警察官が臨場した際に、守容疑者は遺体のそばに上半身裸の状態でいたということです。 その後の調べで現場に第三者が侵入した形跡が見られないことなどから、警察は守容疑者が勇さんを殺害した疑いが固まったとして、きょう青森市内の病院で逮捕しました。 遺体を明らかに移動した形跡が見られないことから、殺害現場は1階の居間と見られています。 また現場からは包丁などの刃物が数十本押収され、凶器の特定を急いでいます。 警察は裁判員裁判の対象事件として、守容疑者の認否を明らかにしていません。 警察が詳しいいきさつや動機などを調べています。