偽造した台湾の運転免許証を使い、日本での運転に必要な免許の翻訳文を申請したとして、警視庁交通捜査課は26日までに、私電磁的記録不正作出・同供用容疑で、いずれも中国籍の住所、職業不詳高志洲容疑者(38)ら男女2人を逮捕した。 両容疑者は「偽造の免許証とは知らなかった」と容疑を否認している。 同課によると、日本と同水準の免許制度を持つ台湾やドイツ、フランスなど6カ国・地域の免許保有者は、免許と一緒に各国大使館や日本自動車連盟(JAF)などが発行する免許の翻訳文を携帯すれば、国内で運転できる。 観光などでたびたび来日していた両容疑者は、中国のサイトでこの制度を悪用する業者を見て、約16万円を支払い、偽造免許証の作成や翻訳文の申請を依頼していた。高容疑者は実際に運転もしたという。 台湾の免許を使った同様の虚偽申請はこれまでに少なくとも8件確認されており、同課は同容疑で、首謀者とみられる中国籍の男(37)の逮捕状を取得。今後国際手配する方針。