おととし、川崎市の多摩川沿いでスーツケースの中から男性の遺体が見つかり、元交際相手の女とその家族らが逮捕された事件で、検察側は元交際相手の女に懲役19年を求刑しました。 この事件はおととし12月、動画配信をしていた原唯之さん(46)が川崎市の多摩川沿いでスーツケースの中から遺体で見つかったものです。 元交際相手の西高舞被告(33)やその家族ら5人が殺人や死体遺棄などの罪に問われていて、西高被告は初公判で起訴内容を認めています。 きょう横浜地裁で開かれた裁判で、検察側は「西高被告は事件の首謀者の一人」「原さんを殺害することもやむを得ないほど精神的に追いやられておらず一方的に憤りを募らせ殺害を決意した」と指摘。西高被告に懲役19年を求刑しました。 一方、弁護側は「原さんは殺害される直前まで西高被告にとって悪質な配信者で西高被告を故意に追い詰めていった」、「犯行での役割はほかの人物が変わることができ首謀者ではない」などと述べ、懲役10年が相当と主張しました。 西高被告は最後に「本当に申し訳ないと思っています」と話し、裁判は結審しました。 判決は来月3日に言い渡されます。