【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領の妻、金建希(キム・ゴンヒ)氏を巡る不正疑惑を捜査する特別検察官チームは26日、政治資金法違反などの疑いで逮捕した世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の韓鶴子(ハン・ハクジャ)総裁がこの日、健康上の問題を理由に特別検察官の事務所に出頭せず取り調べを受けなかったと明らかにした。同チームは29日午前10時に出頭するよう通知したという。 23日未明に逮捕された韓氏は24日午後に特別検察官の事務所に出頭して約4時間半にわたり取り調べを受けた。29日に出頭すれば逮捕後2回目の取り調べとなる。 韓氏は教団の世界本部長を務めた元幹部(公判中)と共謀し、2022年1月に尹氏の側近の一人で最大野党「国民の力」の重鎮、権性東(クォン・ソンドン)国会議員(逮捕済み)に政治資金1億ウォン(約1060万円)を渡し、教団への支援を求めた疑いが持たれている。 また同年4~7月に高級ブランドバッグなどを呪術師のチョン・ソンベ氏を通じて金氏に贈り、教団の事業で便宜を図るよう要請した疑い(請託禁止法違反)、金氏への贈り物を教団の資金で購入した疑い(業務上横領)、同年10月に自身の海外賭博疑惑に関する警察の捜査に備え元幹部に証拠隠滅を指示した疑い(証拠隠滅教唆)もある。