和歌山市の自宅で、当時2歳の長女を死亡させたとして、両親が逮捕されました。2人は日常的に虐待を繰り返していたとみられています。 ◇ 虐待の現場は、和歌山市内のアパートの1室とみられています。 26日、保護責任者遺棄致死の疑いで逮捕されたのは、建設業の平晴流容疑者とその妻・菜々美容疑者です。 警察によりますと、2人は長女・流菜ちゃん(当時2歳)に暴行を加えたうえで必要な治療を受けさせず、今年7月に死亡させた疑いが持たれています。 この家では4歳の長男も暮らしていたといいますが、長男への虐待は確認されていません。 流菜ちゃんが亡くなる2か月ほど前に会ったという親族は、“虐待に気づけなかった”と話します。 菜々美容疑者の親族 「そんなの(虐待)は分からなかった。あざもなかった。かわいらしい子だった。走り回っていた」 去年秋ごろには、虐待が行われていたとみられます。この時、流菜ちゃんは1歳です。 そして、今年7月10日… 妻・菜々美容疑者(26) 「子どもが熱中症で息をしていない」 流菜ちゃんは、病院で死亡が確認されました。死因は熱中症ではなく、全身打撲による外傷性ショック。検査では、あごの骨折が確認されたということです。 菜々美容疑者は病院では、「1~2週間前にジャングルジムから落ちてケガをした」と説明していたといいます。しかし、その後の警察の調べでは、“背中を押して床に打ち付けた時にできたもの”と供述したということです。 また、亡くなった流菜ちゃんの体重は、2歳児の平均体重の半分ほどしかなく、十分な食事を与えられていなかったとみられています。 警察の調べに対し、2人は「間違いありません」と容疑を認めているということです。