「意外と知らない」『キャッツ・アイ』の最終回 主人公・瞳の正体は恋人にバレた?

2025年9月26日、ディズニープラスで北条司さんの名作マンガ『キャッツ・アイ』の完全新作アニメの独占配信がスタートしました。1980年代を中心に人気を集めた美人怪盗三姉妹の物語が、約40年の時を経て新たな展開を見せ、多くのファンが歓喜の声をあげています。 配信開始で再び注目を集めるなか、改めて振り返りたいのが原作マンガの最終回です。主人公「来生三瞳(きすぎ ひとみ」と「内海俊夫(うつみ としお」刑事の恋の行方、そして瞳の正体が俊夫にバレるのかという最大の謎について、実は意外と知らない方も多いのではないでしょうか。 ※この記事では『キャッツ・アイ』の結末についての記載があります。 ●実はふたつある原作マンガの最終回 マンガ『キャッツ・アイ』の最終回は、実はふたつ存在します。連載時の最終回「絆よ永遠に!の巻」と、後日談として描かれた「恋ふたたびの巻」です。 連載時の最終回「絆よ永遠に!の巻」では、クラナッフ・シンジケートが壊滅し、瞳たちは平穏な暮らしに戻ります。しかし俊夫の心は複雑でした。婚約者の瞳への愛は変わらないものの、キャッツである瞳にも心を奪われかけていたのです。 迷いを断ち切るため、俊夫はキャッツと湖畔で会います。深い霧で顔を隠したキャッツから、泥棒を廃業し、父を探すため永久に姿を消すことを告げられた俊夫は動揺します。 「キャ…キャッツ… おれはいつの間にかホントにきみのことを…… でも…でもな キャッツ おれには瞳がいるんだ!!」 やがて霧が晴れ、ついにキャッツが正体を現します。俊夫の目の前に立っていたのは瞳でした。呆然とする俊夫に、瞳は「ありがとう俊夫――瞳のほうを選んでくれて…」と感謝し、泥棒と刑事は結ばれないからと別れを告げます。 その後、ロサンゼルスに向かう来生三姉妹を、「ねずみ」こと怪盗(表の顔はルポライター)の「神谷真人(かみや まさと)」にハッパをかけられた俊夫が追いかけます。離陸寸前の飛行機で、俊夫は瞳と向かい合います。 「瞳…いや…キャッツアイ!! お…おれから逃げられると思っているのか?? おれはおまえおつかまえるまでは… 地の果てまでも追って行くと誓ったんだっ!!」 俊夫は手錠の代わりに婚約指輪を投げ、瞳はそれを薬指にはめて姉妹とともに飛び立ちました。 ●記憶を失った瞳との再会 後日譚として「週刊少年ジャンプ」1985年新年号に掲載された「恋ふたたびの巻」では、さらに衝撃的な展開が待っていました。ロスで再会した瞳は、病のため記憶をすべて失ってしまっていたのです。 衝撃を受ける俊夫に、泪は帰るように言いますが、俊夫が思い出のオルゴールを鳴らすと、瞳は部屋から出てきました。興味を示す瞳を見て、俊夫は泪にこう語りかけます。 「こんなすばらしいことってありませんよ… だってそうでしょう?瞳ともう一度… もう一度恋ができる…」 夕焼けのなか、瞳と俊夫が海辺を歩く笑顔がストップモーションのように描かれてエンディングとなりました。

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