兵庫県尼崎市の路上で男性が連れ去られ、その後殺害されたとされる事件で、警察は男性の遺体を遺棄したとして、新たに指定暴力団幹部の男ら2人を逮捕しました。 27日、死体遺棄の疑いで新たに逮捕されたのは、指定暴力団・六代目山口組二代目兼一会幹部の徳重流星容疑者(33)と、住居・職業不詳の曽野陽平容疑者(27)です。 警察によりますと徳重容疑者ら2人は6月13日午前5時半ごろ、すでに殺人容疑などで逮捕されている暴力団組員の三谷晃平容疑者らと共謀し、京都府南丹市まで車で運ばれてきた男性(当時23)の遺体を別の車に乗せ替えて高知県大豊町まで運び、遺体をさらに別の車に乗せ替えたうえで、翌日午前0時26分頃までの間に高知県大川村の周辺に遺体を遺棄した疑いが持たれています。 警察が既に逮捕した事件関係者の携帯電話や、防犯カメラの映像などを調べたところ、2人の関与が浮上し、逮捕に至ったということです。 徳重容疑者ら2人は被害者の男性と面識はなく、警察は2人が京都府から高知県まで遺体を運ぶために使う車を準備したとみています。 警察は2人の認否を明らかにしていません。 また兵庫県警は暴力団組員の三谷容疑者ら4人を殺人容疑で逮捕した24日以降、高知県大川村周辺で男性の遺体捜索を本格的に進めていて、 26日には、骨のようなものが複数見つかったということです。 警察は今後、骨が人骨かどうか、慎重に捜査するとしています。 この事件をめぐっては、男性に対する殺人や逮捕監禁の疑いなどで27日までに男女10人が逮捕されていて、徳重容疑者らの逮捕で、一連の逮捕者はあわせて12人にのぼります。